
私が入局した8年前くらいまでは、医局を経由しての人事異動が普通でした。もちろん、現在でも多くの医局では、それが普通だと思いますが、最近は医局を経由しない転職が増えてきている印象があります。
これらにより、いわゆる公的な医師人材バンクであった医局制度が、民間の医師人材バンクにその役割を譲ってきているようです。
最近では、各自治体が人材バンクを組織する流れもあり、今後も、医局「外」の転職は減ることはなさそうです。
医師人材バンクを利用すると、年俸をピンはねされるのでは?私たちが多く受ける質問です。
医師人材バンクの登録・利用は全て無料で、医師人材バンクは、病院から仲介手数料をもらうことで運営されています。
複数の病院の事務長から確認を取りましたが、病院側として、医師人材バンク経由の先生だからといって、仲介手数料分を医師の年俸から引くことは無いそうです。考えてみれば当たり前で、実際働き始めた後に、人材バンク経由の先生だけ年俸が安ければ不満が起きますよね。
また、医師人材バンクにとっても、仲介手数料は医師の年俸の何%と決まっていますので、条件交渉は必死です。つまり、転職活動において、医師と代理人とは利害関係が一致しているわけです。
注意点として、掲示板的に、病院の情報をホームページに掲載するだけで、あとは直接病院に電話してください、というホームページもありますが、これは広告掲載料をもらって運営しているのであって、人材紹介業とは別物になりますのでご注意ください。
独力で雇用者側の病院と率直な条件交渉をできる先生には、代理人は必要ないのかもしれませんが、「そのような交渉ごとの時間が無い」、「思うとおりの条件をなかなか言いにくい」などの先生方は、医師人材バンクを上手に利用されると良いかもしれません。
一般企業でも、幹部候補クラスの人たちは代理人を立てて交渉するのが普通であり、個人で会社と交渉するのは、新入社員くらいのようです。